電通グループ人権方針について

2024年に実施したグループ全体での人権課題特定の結果を受けて、電通グループ人権ポリシーの内容を大幅にアップデートしました。

電通グループ人権ポリシー

dentsu Japanの人権啓発推進体制(2024年度~)

dentsu Japanでは経営層からなる「人権委員会」(年2回開催)とdentsu Japan各社の人権担当者が参加する
「人権教育会議」(年2回開催)を設置し、人権啓発の計画や活動実績、課題などについて共有する体制を構築しています。
本体制の運営管理、人権研修の企画・実施、個別の人権相談対応(企画・表現)などの事務局機能を電通コーポレートワンの人権担当部署が担っています。

dentsu Japanでの主な人権啓発施策

人権研修

dentsu Japanでは、さまざまな人権啓発研修を体系的に実施しています。新入社員、キャリア採用社員、新任マネジメント職を対象とする階層別の研修、営業部門やクリエイティブ部門などを対象とする職域別の研修など、dentsu Japan各社の全従業員が定期的に人権研修を受講しています。

人権に関する情報共有

業務において人権への配慮を適切に行うため、グループのイントラネット内に専用サイト「広告と人権」を設置しています。従業員が常時アクセスできる環境下で、人権に関わる広告表現の過去事例を集めた「人権カレッジ」をはじめ、人権に関わる幅広い情報を提供しています。
さらに、時事的なトピックスを紹介する「人権ニュースメール」を毎月2回配信し、dentsu Japan各社の全従業員の人権に対する意識啓発を継続的に行っています。

人権スローガン・人権ポスター

1988年より毎年、dentsu Japan各社の全従業員と家族を対象に、「人権スローガン」の募集を行っています。「スローガン」と呼んでいますが、標語というよりは、広告コピーのように自由なスタイルで書かれたショートメッセージが集まる、dentsu Japanならではのユニークな活動で、毎年約5,000件の応募があります。
また、人権スローガンの入選作品をもとにdentsu Japanのアートディレクターが「人権ポスター」を制作しています。社内啓発として始めた取り組みですが、今では自治体や他の企業などからポスター貸出しのご要望があり、全国の人権啓発イベントで活用されています。

「知らないこと」=「差別がないこと」ではない

【テーマ】
部落差別をなくすために

出身地より、もっと知ってほしいことがある。

【テーマ】
部落差別をなくすために

2023年度(第36回)制作

調べようと思う気持ちも、もう差別です。

【テーマ】
部落差別をなくすために

知らない。は、のびしろだ。

【テーマ】
多文化共生社会のために

2022年度(第35回)制作

いつかなくなるよね、では、いつまでもなくならない差別があります。

【テーマ】
部落差別をなくすために

選んだのは、生まれたときの性ではなく、自分が素直になれる性でした。

【テーマ】
性的少数者の人権のために

2021年度(第34回)制作

住所を聞かれる。
それだけで傷つく人がいます。

【テーマ】
部落差別をなくすために

見る、聞く、話す、書く、歩く、走る、飛ぶ、泳ぐ、食べる、寝る、寛ぐ、、、
いくつか得意で、いくつか苦手だ。
誰だって。

【テーマ】
障がい者の人権のために

2020年度(第33回)制作

社会を変えるには時間がかかるけど、
自分を変えるのに時間はいらない。

【テーマ】
部落差別をなくすために

夫は言う「こどもが生まれて妻は変わってしまった」
妻は言う「こどもが生まれても夫は変わってくれなかった」

【テーマ】
ジェンダーの平等を実現するために

2019年度(第32回)制作

身元は大丈夫?って、
そんなこと聞くあなたこそ大丈夫?

【テーマ】
部落差別をなくすために

知らない文化を受け入れるたび、
あなたの世界は広がっていく。

【テーマ】
多文化共生社会のために

2018年度(第31回)制作

差別の伝言ゲーム、
私たちでもう終了です。

【テーマ】
部落差別をなくすために

誰かを好きになることを
嫌いにならないでください。

【テーマ】
性的少数者の人権のために

2017年度(第30回)制作

あの子と仲良くするかは
自分で決める

【テーマ】
部落差別をなくすために

育休とって、一番育ったのは、
夫の考え方でした。

【テーマ】
男女共同参画社会のために

「予約のとれないレストラン」が、
車いすの私にはたくさんあります。

【テーマ】
障がい者の人権のために

2016年度(第29回)制作

産む前から、
わが子のいじめを心配する
母親がいます。

【テーマ】
部落差別をなくすために

え?育休を取る理由ですか?
だって僕は「親」になったからです。

【テーマ】
男女共同参画社会の確立に向けて

和の国なのに、和から出される人たちがいる。

【テーマ】
在日外国人差別をなくすために

2015年度(第28回)制作

お父さん。それ心配じゃなくて、差別だよ。

【テーマ】
部落差別をなくすために

余計なお世話で、救える人権がある。

【テーマ】
子どもの人権のために

あなたが同性を愛せないのと、
わたしが異性を愛せないのは、同じこと。

【テーマ】
性的少数者の人権のために

2014年度(第27回)制作

あなたのまわりに、いないんじゃない。
あなたには、言えないだけ。

【テーマ】
部落差別をなくすために

「女性活用」その支配的な思考を正そう。

【テーマ】
男女共同参画社会の確立に向けて

子ども時代は、準備じゃなく、本番だ。

【テーマ】
子どもの人権のために

人権アートプロジェクトポスター

「人権アートプロジェクト」は、人権ポスター制作を社会に開かれた活動へと発展させたものです。人権スローガンに合わせて、美術大学の学生たちが人権ポスターのビジュアルデザインを考えるという共同制作プロジェクトです。
2007年にスタートし、現在は、女子美術大学、大阪芸術大学、京都芸術大学と協働しています。学生とdentsu Japanのクリエイターが一緒にアイデア段階から検討を重ねて制作しており、これまでの参加者数は延べ1,100人以上となっています。また、コロナ禍ではリモートでの授業も初めて取り入れました。
「人起点の変革」の最前線に立ち、社会にポジティブな動力を生み出すことを掲げる電通グループの一員として、人権問題という社会課題の啓発に取り組んでいます。

詳しくは専用サイトへ

【2024年度~の個別対応課題】

・日本での芸能関係・性加害問題への対応について
dentsu Japanのビジネスに関連の深いタレント・芸能領域において、深刻な人権侵害の申し立てが確認されています。その是正に向けた取り組みを注視するとともに、電通グループの行動憲章および人権ポリシーに則り、ビジネスパートナーとのデューデリジェンスを強化しています。
また、事案の複雑性・個別性にも配慮しながら、電通グループだけでなく、業界内での連携や外部の有識者との対話も含めて、慎重に対応を行っています。

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